ツツジの葉が膨らんで、白く変色・・・|もち病

この日記では、当サイトの管理人 ”kodachi” が樹木に発生した病虫害を診断し、対策方法を提案します。

はじめに外観できる症状と特徴を写真を交えて解説し、その後、病虫害を決定します。症状から順に読み進めながら管理人”kodachi” と一緒に診断することは、樹木病虫害診断の良いトレーニングになる思います。樹木病虫害に携わる初心者&初級者の診断技術の向上に役立てば幸いです。

間違いも多々あると思いますが、ご容赦ください。

目次

症状

5月の上旬、ヒラドツツジの葉が白っぽく変色し、球形に膨らんでいました(写真1)。

写真1 白色球形状に膨らんだヒラドツツジの葉

下は罹病葉を摘み取って撮影した写真です(写真2)。

写真2 罹病葉

触ると、硬いです。

診断結果

これは もち病 ですね。

生活環

もち病 は、以下のように感染、拡大します。

  1. 春の開葉期の後、しばらくして発生
  2. 新葉・新芽・花芽の一部が、”もち” のように膨らむ
  3. 膨れた患部の表面に白い粉(病原菌の胞子)がふく
  4. 白い粉が風雨で飛散し、病気が伝染する

雨が多く、曇天続きで日照不足の環境下でよく発生します。

防除

もち病 を防除する方法としては、

  • 発生初期(白い粉が出現する前)に罹病葉を切り取り、集めて焼却する
  • 葉の上からの灌水を避ける
  • 殺菌剤を散布する
  • 剪定して日当たりを良くする

が、有効でしょう。

使用できる農薬

もち病 に使用できる農薬(殺菌剤)には以下のものがあります(2024年3月15日現在)。

  • メプロニル水和剤(つつじ類、商品名:バシタック水和剤75)
  • 銅水和剤(つつじ類、茶(摘採7日前まで)、商品名:Zボルドー

病気の徴候が見られてから薬剤を散布しても効果は小さいです。

日頃からよく観察し、被害を見つけたら直ちに除去するよう努めることが大切ですね。

下の写真は患部を拡大した画像です(写真3)。

写真3 患部をさらに拡大した写真

表面に白い粉が形成し始めていますね。

防除(罹病葉の除去・焼却)、間に合うかなぁ?

 “もち病 に関する詳細は、下記の記事をご覧下さい。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次