ハンノキハムシ

この記事では、樹木を加害する “ハンノキハムシ” について、当サイトの管理人 “kodachi” が本などで調べたことを記録しています。

“ハンノキハムシ” は、「葉を食べる害虫(食葉性害虫)」です。

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分類

ハンノキハムシ はコウチュウ目ハムシ科に属する虫で(学名:Agelastica coerulea Baly)、北海道から九州まで普通に見られます。

加害樹種

ハンノキハムシ” は幼虫・成虫ともにハンノキの葉を摂食します。その他の加害樹種にはヤナギ類、サクラ類、カンバ類、シデ類、ブナ、リンゴ、ナシなど多数の広葉樹があります。

形態

成虫:体長6〜8mmで卵形。全体に黒色で、藍色の光沢があります。

幼虫:成熟すると体長約8〜12mmに達し、黒色で、粗い毛があります。

卵:長径約1mm、長卵形で橙黄色です。

蛹:体長10mm程度。

生活史

  1. 年に1回の発生で、成虫は7~8月に出現
  2. 夏に出現した成虫は秋まで葉を摂食し、その後、落葉下または浅い土中で越冬
  3. 翌春(4月初旬)、開葉とともに出現し、主脈を残しながら葉を摂食
  4. 交尾後、葉裏に黄色い卵を塊(30〜70粒)で産卵
  5. 孵化した幼虫は6〜7月に葉の両面から表面をかじり取るように網目状に摂食
  6. 老熟幼虫になると地上に降り、土中に浅く潜って蛹化(約2週間)、羽化

成虫体で越冬するんですね。

被害の特徴

  • 開葉後、葉脈が残った状態で葉が食害
  • 6〜7月、葉の両面から網目状に食害、被害葉は褐変枯死

主脈が残っている食害痕は成虫が、網目状の食害痕は幼虫が加害した痕ですね。

“ハンノキハムシ” の食害で樹が枯れることは滅多にありません。

防除方法

  • 成虫、幼虫、卵塊を見つけ次第、捕殺、処分する。

成虫は樹をゆすると落ちてきます。

越冬中の自然死亡が多いので、秋の成虫を駆除するより、春まで待って駆除する方が効率的です。

使用できる農薬

“ハンノキハムシ” に使用できる農薬は見つかりませんでした。

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