ヒノキの若枝に蓑がぶら下がって・・・|オオミノガ

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症状

4月下旬、ヒノキの若枝に長さ4cm程度、紡錘形の蓑がぶら下がっていました(写真1&アイキャッチ画像)。

写真1 ヒノキの若枝にぶら下がった蓑

蓑の表面をアップにして撮影したのが下の写真です(写真2)。

写真2 蓑の表面の拡大写真

ヒノキの葉で固められているのがわかりますね。

蓑を切って中を探ると下のような虫が現れました(写真3&4)。

写真3 蓑を切り開くと中から虫が・・・
写真4 蓑の中から現れた虫

これは幼虫?

蛹になりかけているように見えますね?
蓑の内壁が糸状物で保護されています。
成虫を確認するために、蓑に戻して切り口を閉じておきます(写真5)。

写真5 虫を蓑の中に戻して閉口

診断結果

これは ミノガ類 の蓑でしょう。

私が持っている書籍には、ヒノキを加害する蓑が類として オオミノガチャミノガ が載っていました。

これらのうち、チャミノガ の蓑は「表面に小枝を多数、縦に密に付着させる」、「オオミノガ のように紡錘形にはならない」と書かれていました。

今回の蓑の形は紡錘形なので オオミノガ と診断しました。

防除方法

 オオミノガ は樹木の葉を食害します。

防除としては

  • 幼虫を捕殺する
  • 幼虫の若齢期に殺虫剤を散布する

などの方法があります。

被害の発生は局所的で、しかも集団で発生しますので「幼虫を捕殺する」、「蓑を見つけ次第取り除く」のが最も簡単で効果的です。

使用できる農薬

ミノガ類 に使用できる殺虫剤には

  • DEP乳剤

があります。

オオミノガ については下記の記事もご参照ください。

よろしければ、下記の記事 “チャミノガ” もご覧ください。

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