サクラの葉がたくさんの毛虫にかじられて・・・|モンクロシャチホコ

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症状

8月下旬、サクラの葉が毛虫にかじられてなくなっていました(写真1&アイキャッチ画像)。

写真1 毛虫にかじられるサクラの葉

葉にはたくさんの毛虫が群がっていました(写真2)。

写真2 サクラの葉に群がる毛虫

毛虫は葉だけではなく、幹にもいっぱい(写真3&4)。

写真3 サクラの幹を這う毛虫(その1)
写真4 サクラの幹を這う毛虫(その2)

地面には毛虫が排出した糞がいっぱい落ちていました(写真5)。

写真5 地面には毛虫が排出した糞がいっぱい

診断結果

これは モンクロシャチホコ の幼虫です。

防除方法

モンクロシャチホコ の生活史は以下のとおりですので、

  • 成虫は7〜8月に出現し、雌成虫が葉裏に数十〜数百個を塊で産卵
  • 卵は8〜10月に孵化し、若齢幼虫は群棲、中齢・老齢幼虫は分散して葉を摂食
  • 老齢幼虫は10月頃、地上に降りて地表近くの土中で繭を作って蛹化し、そのまま越冬

防除方法としては、

  • 葉裏の卵を見つけて葉ごと処分
  • 群棲する若齢幼虫を枝葉ごと摘除して処分
  • 発生が多いときには殺虫剤を散布

などがあります。

老齢になると農薬が効きにくくなりますし、幼虫も広く分散しますので、卵や若齢時の群棲している間に防除するのがポイントです。

写真3が中齢時、写真4が老齢時の幼虫ですね!

使用できる農薬

使用できる農薬としては、

  • エトフェンプロックス乳剤
  • ベルメトリン乳剤・液剤・エアゾル
  • ジノテフラン液剤
  • アセタミプリド液剤
  • クロチアニジン液剤

など、たくさんあります。

モンクロシャチホコ の詳細については下記の記事をご覧ください。

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