この記事では、樹木に発生する “白星(しらほし)病” について、当サイトの管理人 ”kodachi” が本などで調べたことを記録しています。
目次
症状
“白星病” の主な症状は下記のとおりです。
- 直径1mmから6mm程度の円形病斑が散生ないし多数発生
- 病斑の色は、はじめ黒褐色、後に中心部から淡褐色〜灰白色に変化
- 病斑周縁部は濃褐色帯の輪郭で縁どりされ、健全部との境は明瞭
- 病斑上に、晩秋から春にかけてやや隆起した微小な黒点状物(子のう殻)が1〜数個形成
- 病斑は一葉あたり数個から数十個形成
- 梅雨明け頃から目立ちはじめ、夏の終わりから秋に顕著になる
“白星病” で早期落葉や衰弱することはありません。
病原菌
“白星病” は子のう菌類(糸状菌)です(学名:Phomatospora aucubae (Shirai et Hara)Kobayashi et Suto)。
生活環
“白星病” の病原性や発生生態などは不明ですが、以下のようにして伝染すると考えられています。
- 新葉が展開して肥厚する時期、小さな黒褐色の壊死斑点を生じる
- その後、壊死斑点は中心部から淡褐色〜灰白色に変わり、輪郭の明瞭な直径1mmから6mm程度の円形病斑になる
- 晩秋から春にかけて、病斑に微小な黒点状の子のう殻を形成
- 子のう殻は罹病葉、罹病落葉上で成熟、越冬
- 翌春、降雨の後に子のう殻から子のう胞子が空中に噴出されて、新葉へ一次伝染
発生しやすい樹種
アオキに発生した白星病
防除
“白星病” を防除するためのポイントは、病原菌を減らすことです。
- 第一次感染源である罹病葉、罹病落葉を除去する
新葉が展開する前に罹病葉、罹病落葉を除去することがポイントですね。
使用できる農薬
“白星病” に使用できる農薬は見つかりませんでした。
“白星病“ については下記の記事もご参照ください。
アオキの葉に褐色の丸い斑点が・・・|白星(しらほし)病
この日記では、当サイトの管理人 ”kodachi” が樹木に発生した病虫害を診断し、対策方法を提案します。 はじめに外観できる症状と特徴を写真を交えて解説し、その後、病…
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