この日記では、当サイトの管理人 ”kodachi” が樹木に発生した病虫害を診断し、対策方法を提案します。
はじめに外観できる症状と特徴を写真を交えて解説し、その後、病虫害を決定します。症状から順に読み進めながら管理人”kodachi” と一緒に診断することは、樹木病虫害診断の良いトレーニングになる思います。樹木病虫害に携わる初心者&初級者の診断技術の向上に役立てば幸いです。
間違いも多々あると思いますが、ご容赦ください。
目次
症状
3月の下旬、近所の公園に植わっているクチナシの葉が、すすを被ったように黒っぽくなっていました(アイキャッチ画像)。
表面を虫眼鏡で観察すると、黒い粉のようなものが付着していました(写真1)。
そして、その黒い粉状物を指でこすると、粉状物はきれいに取れました(写真2)。
診断結果
この症状は “すす病“ ですね。
これは、樹木の組織内には侵入せず、アブラムシ、カイガラムシ、コナジラミなどの排泄物(甘露)や、付着した埃などを栄養にして繁殖するグループの “すす病“ です。
生活環
“すす病“ は、以下のように感染、拡大します。
- 葉の上で生活しているアブラムシ、カイガラムシなどの排泄物(甘露)や、埃が葉の上につく。
- 空気中のすす病菌が、その排泄物や埃などを栄養にして増殖する。
- 増殖したすす病菌を放置すると、葉面が厚いすす状の膜で覆われる。
- 胞子が形成されて周囲に飛散する。
防除
このタイプの “すす病“ の特徴は、
なので、防除方法としては、
- アブラムシやカイガラムシなどを駆除する
- 風通し、日当たりを良くする
- 菌体をブラシなどでこすり落とす
- 埃の多い所では時々水洗いをする
が、有効でしょう。
使用できる農薬
“すす病“ にそのものを駆除するために使用できる殺菌剤は見当たりませんでした。
生育環境を改善しながら、アブラムシやカイガラムシを駆除すればいいかなぁ?
“すす病“ の詳細については下記の記事をご参照ください。
すす病
この記事では、樹木に発生する “すす病” について、当サイトの管理人”kodachi” が本などで調べたことを記録しています。 “すす病” は、「葉にカビが生える病気」です。 …
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