すす病

この記事では、樹木に発生する すす病 について、当サイトの管理人”kodachi” が本などで調べたことを記録しています。

すす病 は、「葉にカビが生える病気」です。

目次

症状

すす病 の主な症状は以下のとおりです。

  • 葉、枝、果実などの表面が黒色すす状のカビ(糸状菌)で覆われる。
  • ひどくなると全葉が厚いすす状の膜で覆われて光合成ができなくなり、樹勢が衰える。
  • 美観を損ね、鑑賞価値が低下する。

すす病 によって樹が枯れることは滅多にありません。

病原菌

すす病糸状菌の仲間です。

すす病 の仲間には、直接樹木の組織内に入り込んで繁殖するグループ(星形すす病)と、樹木の組織内には侵入せずアブラムシ、カイガラムシ、コナジラミなどの排泄物(甘露)や、付着した埃などを栄養にして繁殖するグループがあります。

2つのグループはどうやって見分ければいいの?

虫の排泄物(甘露)や付着した埃などを栄養にして繁殖するグループの すす病 は、指やブラシで擦ると綺麗に取れます。

直接樹木の組織内に入り込んで繁殖するグループの すす病 は、綺麗には取れません.

生活環

虫の排泄物(甘露)や、付着した埃などを栄養にして繁殖するグループの すす病 は、以下のように発生、伝染します。

  1. 葉の上で生活しているアブラムシ、カイガラムシなどの排泄物(甘露)や、埃が葉の上につく。
  2. 空気中のすす病菌が、その排泄物や埃などを栄養にして増殖する。
  3. 増殖したすす病菌を放置すると、葉面が厚いすす状の膜で覆われる。
  4. 胞子が形成されて周囲に飛散する。

虫の排泄物や埃が すす病 発生の原因ですね!

発生環境

すす病 は、日当たりや風通しの悪いところによく発生します。

発生しやすい樹種

アンズ、ウメ、カキ、ギンヨウアカシア、クチナシ、ゲッケイジュ、サザンカ、サルスベリ、シャリンバイ、ツバキ、トベラ、ナシ、バラ、ビワ、ブドウ、マサキ、マツ、モチノキ、ヤツデ、ヤマモモ、リンゴなど。

防除方法

すす病 を防除するためには、発生の原因となる排泄物や埃を減らすことが大切です。

  • 排泄物を出す害虫(アブラムシ、カイガラムシなど)を予防、駆除する
  • 埃のひどい場合は時々水洗いをする

すす病 が発生しにくいよう、生育環境を整えることも有効です。

  • 日当たりや風通しを良くする

使用できる農薬

すす病 に使用できる殺菌剤は見当たりません。

水洗いしてみよ〜っと!

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