この記事では、樹木に発生する “ビロード病” について、当サイトの管理人 “kodachi” が本などで調べたことを記録しています。
目次
症状
“ビロード病” の主な症状は以下のとおりです。
- 春季、葉表に褪緑色、のちに灰褐色を帯び、やや盛り上がった不整班を生じる(写真1、2)
- その裏面は植物の表皮細胞を構成する細胞壁が褐色〜紫褐色の毛茸(もうじ)状に突起し、それが密に叢生してビロード(絨毛)状となる(写真3〜6)
- 罹病葉は、生育の不均衡から縮れや波打ちを起こして奇形することがある
- 病葉は長く樹上にととまり落葉しないので、被害が激しい場合には美観を損なう
毛羽だった様子がわかりますね。
病原害虫
“ビロード病” はフシダニ類、ケフシダニ属の一種(Eriophyes malpighianus)が寄生・吸汁した刺激で起きる障害です。脚は2対、長さ0.2mm程度のウジムシのような形態をしています。
病原菌による被害ではないんですね!
黒い紙の上で病葉をたたくと、微小な病原ダニが粉状にたくさん落ちますよ。
発生しやすい樹種
防除方法
”ビロード病” を防除する方法は以下のとおりです。
- 落葉も含めた罹病葉を集めて焼却処分する。
- 被害を与えるケフシダニは春の開葉期にまず若葉に発生するので、4〜6月に殺ダニ剤を2〜3回散布する。
使用できる農薬
“ビロード病” に使用できる農薬は見当たりませんでした。
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クスノキの葉が薄い緑色になり少し膨らんで・・・|ビロード病
この日記では、当サイトの管理人 ”kodachi” が樹木に発生した病虫害を診断し、対策方法を提案します。 はじめに外観できる症状と特徴を写真を交えて解説し、その後、病…
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