クスノキの葉が薄い緑色になり少し膨らんで・・・｜ビロード病

この日記では、当サイトの管理人 ”kodachi” が樹木に発生した病虫害を診断し、対策方法を提案します。

はじめに外観できる症状と特徴を写真を交えて解説し、その後、病虫害を決定します。症状から順に読み進めながら管理人”kodachi” と一緒に診断することは、樹木病虫害診断の良いトレーニングになる思います。樹木病虫害に携わる初心者＆初級者の診断技術の向上に役立てば幸いです。

症状

７月の下旬、クスノキの葉表が、薄い緑色がマダラに混じった色になっているのをみつけました（写真１）。

しかも、薄い緑色に変色した部分は少し膨らんでいました（写真２）。

葉を採取し、薄い緑色部の裏を観察すると褐色の絨毯状物で覆われていました（写真３）。

下の写真はその絨毯状物を拡大した写真です（写真４＆アイキャッチ画像）。

診断結果

これは “ビロード病“ ですね。

罹病した多くの葉は脱落せずに、樹上に留まっていますので、見た目が美しくないです。

防除方法

“ビロード病” は、フシダニ類が寄生することによって発生する病害ですので、殺ダニ剤の散布が有効です。

使用できる農薬

”ビロード病” の詳細については下記の記事をご覧ください。