紫かび病

この記事では、樹木に発生する 紫(むらさき)かび病 について、当サイトの管理人 ”kodachi” が本などで調べたことを記録しています。

紫かび病 は、「葉にカビが生える病気」です。

目次

症状

紫かび病” の主な症状は下記のとおりです。

  • 葉の裏面に褐色〜濃紫褐色の厚いビロード状の菌糸塊が発達
  • 葉(罹患部)の表面には黄色の不整斑が発生
  • 新梢で展開中の葉で発生した場合、捩れ(よじれ)などの奇形

紫かび病で枯死することは滅多にありません。

病原菌

紫かび病 は子のう菌類(糸状菌)です。

この菌は “うどんこ病菌” の一種ですが、うどんこ病 は主に葉の表面が白色のカビで覆われます。

生活環

紫かび病 は以下のようにして伝染し、被害が拡大します。

  1. 春季、若い葉の表面に黄色(中央部は褐色)の不整斑を生じる
  2. その裏面に白色・粉状の円状菌叢が拡がる
  3. 菌叢は次第に灰褐色〜紫褐色、ビロード状となる
  4. 7月頃から、菌叢の表面あるいは埋もれるように小黒点(閉子のう殻)が密着して形成される
  5. 秋以降は菌糸塊が次第に拡がり、いつまでも残る
  6. 閉子のう殻の形態で越冬して、また、越冬菌叢上に分生子が新生され、子のう胞子・分生子がそれぞれ第一次伝染源になる(と思われる)

発生しやすい樹種

アラカシ、シラカシなど。

アラカシに発生した紫かび病
シラカシに発生した紫かび病

防除方法

紫かび病 を防除する方法は以下のとおりです。

  • 第一次感染源である罹病葉、罹病落葉を除去する
  • 殺菌剤を散布する

紫かび病 は発生率が高い病気で、いったん発生すると年々蔓延していきますので、発生初期の対策が重要です。

使用できる農薬

紫かび病に使用できる農薬(殺菌剤)には以下のものがあります(2024年3月12日現在)。

使用できる作物は「かし」だけです。

間違いがあるかもしれませんので、使用前に必ず適用作物と適用病害虫をご確認下さい。

紫かび病 については下記の記事もご参照ください。

よろしければ うどんこ病 の記事もご覧ください。

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