目次
症状
4月の下旬、アカマツの葉がかじられていました(写真1)。
葉は先端から基部に向かって摂食されているようですね。
葉には黒っぽい幼虫がたくさん(写真2)。
アップにして撮影したのが下の写真(写真3)。
診断結果
“マツノキハバチ“ の幼虫です。
写真4に写っている2匹の幼虫、左側が壮齢幼虫(黒色)、右側が若齢幼虫(緑色)でしょうか?
防除方法
“マツノキハバチ” の生活環は以下のとおりですので、
- 4月〜5月に幼虫が出現し、5月上旬〜6月上旬に老熟
- 老齢幼虫は地上に降りて、落葉落枝の中に繭を作り、繭内で夏を過ごす
- 9月〜10月に蛹化・羽化・脱出
- 脱出した雌成虫が枝梢先端部の針葉組織内に産卵
- 卵の状態で越冬
防除方法としては、
- 群棲する幼虫(若齢・壮齢)は、小枝ごと切除して捕殺
- 発生が多いときには殺虫剤を散布
- 落葉落枝を拾い集めて、その中に作られた繭ごと除去
- 枝梢先端部の針葉に産みつけられた卵を除去
などが有効でしょう。
今回は群棲する幼虫を小枝ごと切除して捕殺しました。
すでに老齢幼虫が落葉落枝の中に潜り込み繭になっているかもしれませんので、万全を期すなら落葉落枝を除去・焼却すれば良いですね。
また、殺虫剤を使用する場合は、
- MEP乳剤
- DEP乳剤(劇)
- ジフルベンズロン水和剤
などが使えます。
しばらく様子を見て、どんどん増えてきそうであれば使ってみます。
卵を見つけ出すのは難しそうです。
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